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39歳の私へ 30代の私へ

2018年12月19日 私は40歳になりました。

あと数日で・・・、あと数時間もしたら・・・、30代が終わってしまう。

こんな節目の時に、何か区切りっぽいことをしたほうがいいのではないか。

ということが頭をよぎるが、

いつものように、日々を楽しく幸せに暮らしながら、前日を迎えていました。

18日の夕方。

特に何をするでもなく、散歩にでかけました。

30代の10年間を振り返ってみたとき、

ふと、30代の私へ、お手紙を書いてみたくなりました。

散歩は数分で引き返し、

誰に見せるつもりもなかった手紙を書き始める。

新年明けて、ちょっと時間ができたから、ここに投稿してみようかな、

と思い立ちました。

読んで見ると、手紙というよりも、回想という感じになっていますが、

つらつらと書いたそのままを、載せてみます。

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39歳の私。ありがとう。

30代の私、私をここまで連れてきてくれてありがとう。

27歳の時、突然身体に触れる仕事をしてみたい、と思い立ち、

エステティックスクールへ入学した。

入学のとき「3年後の自分」というタイトルで作文を書いた。

「3年後、私は、母が私を産んだのと同じ30歳になっている。」

確かそんな書き出しで。

この世界に足を踏み入れたとき、

私は、そこで書いた3年後の自分を目標に駆け抜けてきた。

スクールでの1年。

サロン勤務してからの3年。

技術も知識も仕事に対する姿勢も、

職場での人間関係を育む事においても、

思い出すとあまりの未熟っぷりに、

恥ずかしさで顔から火がでるくらい、全てが未熟だった。

初めて会社という組織で働くことの戸惑いと反発も手伝って。

何しろ、人と話さなくてもよい、という勘違いな理由が

この仕事を選んだ理由の一つだったからだ。

人と話をすると、緊張して、空回ってしまって、

相手とコミュニケーションをうまく取れなくなってしまう。

心にもないことを口走ってしまったり、

表面的に取り繕ってしまったり、

とにかく居心地が悪かったのだ。

話さずに、関わりあうことなく、触れるだけで相手とわかりあうことができたら・・・。

そんな淡い期待を胸に秘めていた私は、

入社してすぐに、そんな期待を捨てざるを得なかった。

というか、矛盾した自分の思いに向きあわないといけなくなってしまったのだ。

人と話さずに、人と関わり合うことをしたくない。

でも、わかり合いたい。わかってもらいたい

ましてや、直接生身の身体に触れることで・・・

それは、関わりを持つ、ということに他なりません・・・・・・。

10年の経緯は省略するけれど、

とにかく、そんな矛盾と葛藤しながら、

素直に認められない自分にも出会い

人のせいにもたくさんしまくって、

上に立ったり、下に降りたりしながら、

自分の場所に戻れないでいた。

それが苦しくて、いろんな人の元へと教えを請いにいったり、

手当たり次第に、いろんなことを学びに行った。

心理学もボイストレーニングも、ヒーリングやマッサージスクール、

絵、歌、ビジネス、ボディワーク、いろんなメソッド、、、、、とにかくいろいろ。

いろいろの中から必死で自分にとって大切なものはなにか手繰り寄せながら、

この10年、人の身体やお肌に触れさせていただきながら

やっていたことは、誰かを見つめながら、

ただひたすら、自分のことを知り、自分の位置にもどること。

私はいま、ほんとうに幸せだなぁ、とかんじている。

それは、どんな暮らしをしているとか、誰と一緒だとか、

何を持っているだとか、友達がいるだとか、仕事がどうだとか、

そういうことではない。

こういうひとつひとつを取り上げれば、

まだまだと感じることのほうがおおいかもしれない。

でも、なぜ幸せだと感じているかといえば、

私は私の場所にいるから。

私は私の場所にいて寛いでいるから。

おかげで私は私が大好きだと思えるから。

例えて言うなら、

ずっとむき出しにしていた刀を、

それを武器にして振りかざしたりすることはなかったけれど、

生身のまんまに置きっ放しにしていたやつを、

やっと自分の鞘に納めた感じがしている。

私の屋号につかっている「サヤ」のコンセプトの通り。

私自身が、自分の鞘に納まった。

この世界に足を踏み入れてから13年。

39歳最後の瞬間にいる私はどう思っているか。

本当は、私は、

人と、関わりたい

わかり合いたい

愛したい

愛されたい

人といる心地よさを感じてみたい

触れ合いたい

心からの言葉で、人と話してみたい

30代の10年間をかけてやっとこたどり着いたことが、

こんな本音だった。

素直に、言葉にすることができた。

なんだよーーーーーー!!!!!!10年かけて結局・・

ってツッコミたくなるけど。

でも、そんな私の10年間が、たまらなく愛おしいと思います。

これからもずっと、私のことを、見ていてください。

(photo by 田島寛久

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